セルフケアの質を高めて効果的に予防TBI(ブラッシング指導)

HOME TBI(ブラッシング指導)
正しく歯を磨けていますか?
TBIとは「トゥース・ブラッシング・インストラクション」の略語で、歯磨き指導のことを指します。TBIについて「今さら」と思う方も多いかもしれません。しかし、正しく歯磨きをできていない人がとても多いのです。
歯の磨き方を直し、セルフケアの質を高めることは、お口の健康維持・向上において大変重要です。毎日行う歯磨きを、今一度見直してみてはいかがでしょうか。
TBIの流れ
TBIは、歯科衛生士によるブラッシング指導の目的、歯磨きの重要性、そして正しい歯の磨き方を伝えることが大きな要素となっています。
-
1歯の汚れを染め出す
患者様に普段通りの歯磨きをしてもらい、力を入れ過ぎてはいないか等ブラッシングの癖を見ていきます。その後、染め出しで磨き残しをチェックし、うまく磨けていない部分を衛生士と一緒に確認します。
-
2模型を使って確認する
歯ブラシの持ち方や磨き方、ブラシをあてる角度などを、歯の模型を使って確認します。また、歯と歯の隙間の汚れを効果的に除去するデンタルフロスや歯間ブラシの正しい使い方も、併せて確かめます。
-
3口腔内で実践する
模型を使って確認したことを、実際にご自身の口内で実践します。力の入れ具合や歯ブラシをあてる角度など、見ていても分かりにくい部分を実践することで、感覚を覚えていただきます。
フロスや歯間ブラシも、実践しながら正しい使い方を覚えていただきます。
TBIを行うメリット

歯磨きは虫歯・歯周病の基本です。毎日「歯を磨いている」という人は多いですが、正しく「磨けている」とは限りません。「歯磨きしているのに虫歯になった」という方も多いです。改めて歯磨きを見直してみることをおすすめします。
-
歯磨きの癖を把握
利き手や歯ブラシの形状、歯並びなどの理由により、汚れが落としにくい部分は人によって違います。歯磨きは、食べかすだけでなく、プラークという口内トラブルの原因である細の塊を磨き落とす役割もあります。
しかし、粘性が高くネバネバしているプラークは、正しいブラッシングが出来ていないと除去が不十分になりやすいため、TBIにより、自分がどこを綺麗に磨けていないのかを理解し、意識することが大切です。 -
正しい歯磨きのコツを知る
歯は、平面ではなく丸みを帯びた立体です。そのため、歯の生え方や形状によって、ブラシの当て方や動かし方を変えなくては、十分に歯垢を落とすことができません。前歯は歯ブラシを縦にする、奥歯は歯列と平行にするなど、正しい歯磨きのコツを知れば、誰でも磨き残しを最小限に抑えることができるようになります。
-
正しい歯磨きが定着する
小学生の頃、お手本を見ながら「あ、い、う……」と文字を習ったと思います。習った当時は見本通りのとめ、はねで書いていたでしょうが、成長するにつれて自分のクセが文字に出てきます。同じようなことが、歯磨きにも言えます。
一度TBIを受けても、期間を置くと自分の歯磨きの癖が強く出てきてしまうことがあります。一時的な改善では、口内環境も一時的にしか良くなりません。TBIを定期的に受けることで、正しいブラッシングの仕方を維持できるので、口腔内が長期的に清潔に保たれます。
歯を守るために
必要なこと
虫歯・歯周病予防の基本は、毎日行う歯磨きです。毎日の歯磨きの質を高めることは、病気の予防において大変重要です。
もちろん、どんなに丁寧に磨いていても磨き残しはありますから、正しい歯磨きの習得とともに、定期的なクリーニングが欠かせません。質の高いセルフケアとプロフェッショナルケアの両方を実践することが、お口の健康はもちろん、全身の健康を守ります。
