オーダーメイドの効果的予防が可能に唾液検査

オーダーメイドの効果的予防が可能に・唾液検査

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ご自身の虫歯の原因を
把握できていますか?

唾液検査とは、唾液の成分から虫歯のリスク(虫歯になりやすさ)を割り出す検査です。「毎日歯を磨いているのに、虫歯になってしまった」という声をよく耳にしますが、お口の中の環境によって虫歯になる原因は異なります。「どうして虫歯になってしまったのか」を把握して、適切な予防に努めることが大切です。

歯科衛生士

唾液検査で分かること

唾液検査では以下のことがわかります。自分のリスク(虫歯になりやすい原因)を把握することで、自分に合った予防が可能になります。

  • 唾液の量
  • 虫歯の原因菌の数
  • 唾液緩衝能(中和力)

唾液の量

唾液には、歯や粘膜の保護や口内細菌の活動抑制、自浄作用など、様々な働きがあるため、分泌量を調べることで、唾液の持つ力が十分に働いているかが分かります。唾液の量が不足すると、十分に唾液の効果が得られず、虫歯や歯周病の発症リスクが高まってしまうのです。

唾液の分泌量が減少する理由に「加齢」が挙げられますが、生活習慣やストレスの影響も受けます。女性に多いとされる「ドライマウス」は、唾液の分泌量が不足して病気のリスクを高めるほか、さまざまな悪影響を招きます。唾液の量が減少している原因を明確にし、適切な対策をとることが必要でしょう。

唾液の緩衝能

唾液の緩衝作用とは、お口の中が酸性やアルカリ性へと傾かないように中和する働きのことを言います。
お口の中の細菌が産出する「酸」によって、歯が溶かされる(歯の成分が溶け出す)現象を「脱灰」と言いますが、脱灰が進むと歯に穴が開いてしまいます(これが虫歯です)。

唾液に含まれる成分によって溶かされた歯を修復する「再石灰化」という働きによって、脱灰が起きても虫歯から歯を守ることができるのですが、お口の中が酸性に傾いている状態が長く続いたり、再石灰化が十分に行われなかったりすると、脱灰が進んで虫歯になってしまいます。

唾液の緩衝能が低下していると、再石灰化されるスピードが脱灰するスピードに追い付かず、虫歯になりやすくなります。自分の緩衝能を把握して、脱灰と再石灰化のバランスを取ることで、虫歯のリスクを低減できます。

虫歯菌の原因細菌の数

虫歯の原因である「ミュータンス菌(MS菌)」や進行を促進する「ラクトバチラス菌(LB菌)」の数を調べます。お口の中には、誰でもたくさんの口内細菌が存在していますが、病気の原因となる細菌が多く存在するほど病気が発生するリスクが高くなります。

虫歯の原因細菌の数(リスク)が多い場合には、これらの細菌を減らすよう、より丁寧なブラッシングとプロフェッショナルクリーニングが必要となります。

唾液検査の流れ

正しい検査結果を得るために、検査前は以下のことを控えていただきます。

  • 検査前1時間は飲食・喫煙・歯磨きを控えてください。
  • 検査直前は激しい運動を控えてください。
  • 検査当日は(検査5~6時間以内)、殺菌作用のある歯磨き剤や洗口液の使用を控えてください。
  • 唾液検査の手順1・唾液を採取

    1唾液を採取します

    検査用の味がしないガムを5分程度噛み続け、分泌された唾液を専用の容器に出していただきます。

  • 唾液検査の手順2・舌の細菌を採取

    2試験紙で舌の上の細菌を採取します

    専用の試験紙を舌の上に乗せます。

  • 唾液検査の手順3・リスクの評価

    3採取した唾液・細菌からリスクを評価します

    唾液・細菌の採取のみで検査は完了です。細菌数の把握には、数日間の培養が必要であることから、検査結果は当日にお知らせすることはできません。後日、改めて受診いただき、検査結果やリスク評価についてご説明いたします。
    また、リスクに応じた患者様に最適な予防法もご提案します。

唾液検査はこのような方に
おすすめしています

唾液検査でお口の中の状態が分かるため、一人ひとり原因が異なる口内トラブルの対策法や予防法を立てやすくなります。
すべての患者様におすすめしたい検査ですが、以下のような方には特におすすめします。

  • type1虫歯になりやすい方

    虫歯になりやすい

    「虫歯になりやすい」と一口に言っても、生活習慣の乱れだったり、毎日のオーラルケア不足だったりと、虫歯になる原因は人によって異なります。唾液検査では、何が原因で虫歯になりやすいのかが分かるため、根拠に基づいた効果的な予防が可能になります。

  • type2永久歯に生え変わるお子様

    永久歯になる子供

    乳歯から永久歯へと生え変わる時期の歯は、出来たばかりで虫歯になりやすい状態です。「これから生え変わる」「生え変わってきている」という時期は、特に唾液検査をおすすめします。お子様の口内環境を調べることで、どのようなケアが必要なのかがわかり、効果的にお子様のお口の健康を守れます。

  • type3妊娠中の方

    妊娠中

    妊娠するとホルモンバランスの影響を受けて、唾液の成分も変化し虫歯になりやすくなります。また、つわりがあると、歯ブラシを口に入れられなかったり歯磨き粉の匂い等がダメになったりと、お口のケアが不十分になりがちです。
    妊娠中や産後は、お口のトラブルが起きやすい時期と言えますので、事前にリスクを把握して効果的にお口の健康を守っていきましょう。

  • type4歯列矯正中の方

    歯列矯正中

    歯列矯正をしていると、ブラケットが邪魔でブラッシングが不十分になりやすく、虫歯などのトラブルが起きやすくなります。目には見えない口内環境を把握できるので、歯列矯正をしている間は定期的に歯科医院へ通って唾液検査を行いましょう。

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