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歯科医院で受けられる
位相差顕微鏡検査とは

位相差顕微鏡(ペリオスコープ)を使った検査では、口腔内に細菌がどれほどいるかを調べられます。通常、口内には500種類以上の細菌が生息しており、口腔内の清掃が不十分だと悪さを起こします。

特に歯周病菌は、自覚症状が薄いまま症状が進行し、気付いたときには重度の歯周病になっていることが多いため、定期的に位相差顕微鏡検査を受けることが大切です。

位相差顕微鏡とは?

位相差顕微鏡検査とは、無色透明なものや生きたままの状態のサンプルを観察したい時に適した顕微鏡です。基本的な観察方法では、明暗が分かりにくいため無色のサンプルには不適で、また細胞を見る場合も染色しなければいけないため、生きた状態の観察が出来ません。
位相差顕微鏡は光のズレを利用して対象を見るため、歯周病の原因菌のような透明なサンプルや生きたサンプルでも観察できるようになりました。

位相差顕微鏡検査とは?

位相差顕微鏡検査では口内の汚れを少し採集し、当院が採用している拡大率が3,000倍の位相差顕微鏡で観察することで、歯周病菌の有無や量を調べられます。患者様一人ひとりの口内環境が異なるため、検査を行うことで、適切な対策を講じることが出来ます。
また、検査で観察する細菌を映像で観られるため、患者様もご確認いただけます。

位相差顕微鏡検査

位相差顕微鏡の検査方法

位相差顕微鏡検査のやり方は簡単です。採血のように痛い思いをすることも、検査に長い時間がかかることもありません。手順1から3までで3分もかからない簡単な検査です。

  • 位相差顕微鏡検査 手順1
    手順1

    歯周病が進行してくると、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間が出来てきます。健康な方は1~2mm程度ですが、重度の歯周病になると7mm以上の深さになります。この歯周ポケットに溜まっているプラークを採取します。

  • 位相差顕微鏡検査 手順2
    手順2

    採取したプラークを、スライドと呼ばれる透明なガラスの板に置き、カバープレートをかぶせます。

  • 位相差顕微鏡検査 手順3
    手順3

    手順2で作成したプレパラートを、位相差顕微鏡に設置し観察します。

位相差顕微鏡検査を
受けるメリット

人間には常在菌がおり、口内にも何百種類もの細菌がいると言われています。しかし、口内にいる細菌全部がトラブルを起こすわけではなく、外部から侵入してきた病原菌の攻撃から身体を守る働きをする細菌もいます。
細菌が存在すること自体は普通であり、悪いことではありませんが、良い細菌と悪い細菌のバランスが崩れてしまうと、口内トラブルのもとになってしまいます。菌を完全なゼロにすることは出来ませんが、数を減らして活動を抑えることは出来ます。

なんらかの口腔トラブル

歯周病を引き起こす細菌は10種類以上あるため、位相差顕微鏡検査によって口内にいる歯周病菌の種類や量を調べることで、口腔内にいる細菌の種類に合わせた治療方針を決定できます。また、細菌を映像で確認する為、問題を起こす細菌の増減をみて治療計画の進行を細かくコントロールできます。

位相差顕微鏡検査では、患者様にご自身の口腔状態を確認してもらうことで、より予防歯科に対する意識を高めてもらう狙いもあります。

位相差顕微鏡検査を行う頻度

歯周病の恐れがある方は、1ヶ月に1回のペースで、歯周病の検査を受けてください。歯周病ではないと言われた方でも、定期的に歯周病検査を受診することで、歯周病手前の歯周炎や、口内環境の変化に気付けるようになります。

3ヶ月に1回ペースで検査を行う場合、併せてPMTCも受けると、口内環境がより良い状態で維持されます。予防歯科は、一つの検査、一つの対策だけ取っていても、十分な効果を発揮できません。

位相差顕微鏡検査を行い良い状態口内環境を保つ
PMTCとは?
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